第一章

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眩しい太陽が上に上がり、いよいよ気温が上昇してこようとした時… フィオーネは、ようやく眼を覚ました。 「朝…だぁ…。」 寝ぼけた声をあげながらヨタヨタ、と部屋にある窓に向かって歩き出した。 「ファァァァ…朝ですねぇ…。」 何て言いながら窓を開ける。勿論、腕をあげてのびている。 と、ふと下の赤いモノに気づき、バッと窓から隠れた。 (うひゃぁぁっ!!) なぜか心臓が早く脈を打つ。 そう、窓のちょうど真下にはもう、ロトがいたのだ。 (見られて…ないよね?) 恐る恐る窓から覗き混むと、何やら笑い声が聞こえた。
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