第一章

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(妙に静かだ…。) そう、心の中で思うと、腰についている剣を抜く。 "スラッ"っと言う音が辺りに小さく響く。 周りを、複数の人間に囲まれていたからだ。 しかも、皆…レンジャー、殺し屋らしい。 「いるんだろ…出てこいよ。」 そう、自分に聞こえるか聞こえないかの小さな声で言った直後― "ドォン!!" 何かがぶつかった音が今度は大きく響く。 「ロト様!?―…」 ハッとなって窓から覗きこむフィオーネ。 しかし、煙が邪魔して下の状況がうまく見えない。 (どうしよう…) そう思いながらも、近くの階段を急いでかけ降りた。
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