第一章

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そして、いつの日か姫は次第に外の世界への興味を持ち始めた。 外の世界には何があるの? 人って? 友達って? 楽しさって―…? 姫の外への興味は次第に大きくなっていった。 もっとも大きく増幅させたのは、ある一人の男性だった。 その男性は、何をするわけでもなくただ姫のいる塔を眺めていた。 最初は、単に観光か何かかと思った。 だが、しばらくしてもその人は立ち去らず、毎日この塔の下に来ては眺めていた。 姫はその人の事が次第に気になり始め、その服装に興味を持ち始めた。
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