第一章

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その次の日。 男性は、いつもの時間に塔の下にやって来た。 ちょうど、太陽が真上に昇った頃だ。 男性は、いつもの方向から歩いてくる。 少し、眠そうな眼をしている。 しかし、その眼がいつもの倍に開く。 なぜか…? それは、いつも塔の中にいるはずの姫が、自分の目の前にいたからだ。 「……。」 「……。」 お互い、無言のまましばし時がたつ。
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