第一章

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「あ…えっと、すみません!!」 なぜか不思議なほどに姫の顔が真っ赤だった。 (…あぁ、私は何をしているのでしょう…。) そう思いながら早歩きで塔に向かおうとしたその時、 「俺はロト。名前が知りたかったんだろ?」 ロトと名乗る人物はかすかに笑いながらそう言う。 「あんたの名は?」 "へ?"と言う表情を一瞬見せた姫だったが、ふと何を思ったのか笑顔でこう言った。
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