LIFE 10

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三島部長は袋からジェルシートを1枚取り出すと、私の額に貼った。 「頭、痛くないか?」 「え?頭ですか?別に、大丈夫ですけど。」 「机でぶつけていたから、念のため貼っておきなさい。」 あぁ! そういえば、頭ぶつけたんだった。 本当に軽くだったから忘れてたよ。 部長は心配して、冷やすようにジェルシートを貼ってくれたのか。 湿布の方がいいような気がするけど、おでこだからジェルシートにしてくれたのかもしれない。 ピピッピピッ 体温計がなったので取り出して見ると…。 あら、37.6度。 体温計を見ながら固まる私から、三島部長が体温計を奪い取った。 そして体温計を見るなり、大きなため息をついた。 「今風邪薬を出すから、それを飲んで少し寝なさい。それで少しよくなったら、もう帰りなさい。あとで荷物を持ってくるから。」 そう言って棚から風邪薬を出して持ってきた。 でもその手に持っていたのは1シート。 それを私に渡すと、医務室を出ていってしまった。 私は風邪薬を見た。 これだけ渡されても…。 するとすぐに医務室のドアが開き、三島部長が入ってきた。 その手にはペットボトルの水が握りられていた。
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