花の館

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川沿いに立つ少し古びた石造りの小さな洋館。 風雨にさらされてくすんだ壁、大きな窓の両脇には細く蔦が這い、絶妙な趣を漂わせている。 が、一番、目を引くのは… 庭の花たち。 四季折々の花で彩られ、街の人々を楽しませてきた。 それ故に呼ばれた名は「花の館」 最後の主となった老嬢は 「ここを皆さんの交流の場としてください。」 そう言い遺して旅立った。
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