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『女の子はみんな可愛くなれる。』
テレビCMで、キラキラした女性たちがそう謳っている。
けどやっぱり、基礎が違うんだよ。基礎が。
「やんなっちゃうなぁ、本当に。」
どんどん卑屈になっていく自分が最近大嫌いだ。
努力は報われるなんていうけど、すべての努力が報われてたら世の中みんな成功者になってるはず。
そんな風に考えてしまう自分が嫌で嫌で仕方がなかった。
「・・・可愛くなりたいなぁ。」
本心がポツリと漏れる。
こういう考えが浮かぶと必ず過去の汚点を思い出す。
あれはざっと1年前。
私は片思いをしていた男の子に告白をした。
「あの、ずっと好きでした。優しいところも笑顔も全部。良かったら付き合ってください!」
一世一代の大告白。すべての毛穴から汗が出てる気がした。
それに、勿論この告白が必ず上手く行くなんて思っていたわけでは無い。
そこまでポジティブだったら今ここまで腐っていないだろう。
「あのさ、お前なんて呼ばれてるか知ってる・・・?」
返ってきたのは肯定でも否定でもない、予期せぬ言葉。
「えっ・・・?」
用意していた全ての言葉が使えない。
とぼけた返答になってしまったのを今でも鮮明に覚えている。
「パーフェクトB級。すべてが惜しいってこと」
「はぁ・・・」
「だからその・・・ごめんな?」
そういって立ち去った彼の後姿は多分一生忘れないだろう。
私は衝撃のあまりしばらくその場に棒立ちだった。
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