1.見ざる聞かざる忘れ去る

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次の日は、髪型を変えるために美容院へと向かった。 雑誌でも紹介されていたオシャレなところだ。 「こんにちは、今日はどんな髪型にする?」 「あの、これで・・・」 恐る恐る雑誌の切り抜きの写真を渡す。 あれかな、顔面が違うから無理だろとか思われてるかな。 「この髪型確かに可愛いけど・・・」 「けど・・・?」 あれか、やっぱり鏡見て出直せってやつか。 高校デビューさえもさせてくれない世の中なのか。 「こっちの髪型のほうが多分似合うと思う。」 「へっ?」 予想外の返答にアホ面全開で気の抜けた反応をしてしまう。 てっきり一昨日来やがれてきなこと言われるかと思ったわ。 「あのね、君は頭の形が真ん丸できれいだし癖もないからこの髪型したらぺっちゃんこになるわけよ。だから、こっちの髪型のほうが合ってるし自分自身のセットも楽になると思うんだけどどう?」 「なるほど・・・」 そういうわれて、提案された方の髪型を見る。 モデルが良いってのが大きいけれど確かに可愛い。
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