8人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日、朝早くから我が家は騒がしかった。
「財布は持った?忘れ物はしてない?ご飯はちゃんと食べないといけないわよ。寝る前は歯を磨いて・・・」
「大丈夫だって、母さん。そんな心配しなくても小学生じゃないんだから。」
俺は靴を履きながら母さんの言葉を遮った。
「母さんは心配性だからな。」
そう言って父さんは俺の頭に手を置いた。
俺の家は俺に父さんと母さん、そして妹の4人家族だ。
「一輝、楽しんでこいよ。」
「善処するわ。」
俺は苦笑しながら立ち上がった。
「んじゃ、いってきます。」
「頑張れよ。」
「たまには帰ってくるのよ。あと、あっちに着いたらちゃんと連絡してね。」
そんな両親の言葉を背に、俺は我が家を後にした。
「喉渇いたな。」
俺は自販機を見つけ、ポケットから財布を、、、
「あ、やべ。財布忘れた。」
俺は一度家に戻ってから再び出発した。
最初のコメントを投稿しよう!