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千尋にメールをせずそのまま寝た俺は、朝一番に千尋を見た。
ベッドに腰掛け俺の携帯をチェックしている千尋を寝起きで眺め、その不機嫌そうな顔になんかあったかとぼんやり思う。
「…千尋?」
「あ、おはよ蜜葉。パン焼く?」
「ん。ふあ…眠、何時だ?」
上半身を起こし、窓にかかったカーテンに視線を向ける。
「まだ七時前だよ。納豆?シュガー?蜂蜜?」
「納豆」
「オケ、作ってくるー」
リビングに行く千尋の姿が見えなくなってから、ベッドから出た。
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