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すげー重い空気が車に流れていた。
助手席に座ってる女の人は、ずっと窓から外の景色を見ていた。
とても話しかけれる雰囲気じゃない。
しかもかかってるラジオはずっと下ネタばっかしゃべってる。
変えるのも、あれ?そういうの気にしてたんだ?的な目で見られる可能性大だ。
「な、なんかCDにしましょうか?どんな曲が好きなんですか?」
「あんまり、聴かないです。すいません」
女の人が振り返って言った。
「いやそんな、じゃあラジオ切りましょうか」
切るのは静か過ぎて怖かったけどしょうがない。
「えーと…。名前聞いてなかったっスねぇ」
話を繋げるしかない。
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