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「汚すぎだ。どういう事務室だ」
「ああなっとると、忙しそうに見えるでしょ?」
「馬鹿か。早く片づけろよ。みっともない」
「はぁい」
女の人が事務室に入ってきたところで、俺は席に座り、片づけながらふたりの会話に耳を傾けていた。
でも声が小さくてなかなか聞こえない。
15分くらい経って、片づけも終わったのでジュースでも買いに行こうと思ったとき、佐々山さんの声が耳に入った。
「よしっ。俺が家まで送っていこう」
何!?
家デート申し込み!?
早まったな佐々山。
お前みたいなしょうがとにんにくと銀杏が一番好きな中年に、そんなかわいい子と家デートできると思ったか!
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