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「じゃあ、俺はこの子送ってくから、事務室閉めて、手伝い行ってこい」 と言ってエンコーオヤジがポケットから車のキーを取り出した。 「待ってください!」 俺は立ち上がって言った。 「俺が行きます。俺が送ってきます」 「はあ!?お前この子の家わからんだろ」 「町の名前言ってくれればわかります」 「いや、そんな簡単な問題じゃないんだがなぁ…。てゆうかお前バイクだろ?」 あ…そうだった。 「じゃあ佐々山さんの車で」 「馬鹿か!」 「じゃああの送迎バスで」 「クビにするぞ?」 「いやあの、マジで車貸して下さい」 これはお前を救うためでもあるんだぞ。エンコーオヤジ。
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