第3章

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高見沢に何と言って外出しようか、それが一番の悩みだった。 高見沢はバーの定休日に休みをとり、恋夜と一日を過ごすのが常だった。 だが、「友達の家に泊まりにいく」と恋夜が言うと、あっさり外出を許してくれた。 例の事件が世間を騒がせているので深夜の外出はとめられるだろうと思い、夕方6時頃、マンションを出た。 栄のカフェや丸栄デパート、プリンセス通りのショップなどで時間を潰し、11時頃に地下鉄で名城公園駅に向かった。 名城公園の近くのネットカフェでさらに深夜の1時半まで時間を潰し、それから名城公園へと足を向けた。
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