第5章

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白薔薇と紅薔薇の騎士たちにあまり派手に動き回られて、こちらの世界の警察に目をつけられても困る。 そんなことになれば、恋夜まで動きにくくなってしまう。 ただでさえ、結空斗は連日派手に殺戮を繰返して、「21世紀の切り裂きジャック」などと騒がれ、警察に追われているのだ。 これ以上、薔薇騎士たちに目立つ真似をしてほしくなかった。 だから、彼を助けたのは、恋夜自身のためでもあった。 碧に恩を売るつもりはさらさらなかったし、借りを返してもらおうとも思っていなかった。 けれど、碧をからかいたくて、恋夜はいたずらっぽい微笑を唇に刻み、再び口を開いた。 「碧にも協力してもらおっかな。僕らの仲間を捕まえるのを」 仲間、というところを殊更強く、恋夜は言った。 案の定、碧は思い切り顔をしかめた。 「そういう言い方はよせ!『僕ら』だと?俺は、おまえなんかの仲間じゃない!」 恋夜はとりあわず、唇に微笑を刻んだまま、意味深な眼差しで碧をみつめた。 「いつまでこっちにいるの、碧?」
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