M.C.2nd

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M.C.2nd

「起きろよ真実、HR始まるぞ。」 顔を上げると、目の前に希望が居た。 制服を着ている所を見ると、朝練はとうに終わっているらしい。 黒板の上に掲げられたら時計を見る。 時刻は午前8時30分…、そろそろ担任が教室に来る頃だ。 「珍しく早く来てると思ったら、結局ギリギリまで寝てるのな…。」 全く…,朝から五月蝿い奴だ…。 「余計なお世話だ…、さっさと自分の席に戻れ。」 希望は肩を竦めながら自分の席へ戻った。 俺の寝起きの悪さを知っているので、特に何も言われなかった。 希望が自分の席に着いた所を確認して、俺は右側の席へ視線を送る…。 愛衣が鋭い眼光で俺を睨んでいた!! …見なかった事にしておこう。 因みに、この教室は3階の2年2組。 教室から出て左奥には図書室、右奥には第2理科室と準備室がある。 2階の左奥にはパソコン室があり、右奥には第1理科室と準備室。 1階左奥は教材倉庫、右奥は家庭科室。 4階左奥に視聴覚室、右奥が音楽室。 生徒数は30人で、席は1列5席が6列。 俺の席は窓側から2番目の最後尾だ。 愛衣は扉側から2番目の最後尾、希望は扉側から3番目の最前列だ。 「はいはい、自分の席に戻って!!」 ナナちゃん先生が、大声で叫ぶ。 いつの間にか教室に来ていた様だ…。 寝ぼけていた所為か、気付かなかった。 HRが恙無く終了し、俺は愛衣に捕まらない様に教室を出てた。 そのままこっそりと1階の保健室を目指す…。 「折角登校してるんだから、ちゃんと授業は受けなさいよ。」 九条先生の説教を聞き流しながら、俺は仮眠用のベッドに潜り込んだ。 「そのベッドは仮眠用じゃなくて、病人用なんだからね…?」 「えっ…!?何で分かった!?…まさかエスパー?」 「呆れた…、本気で考えてたんだ…。  …というか、今時エスパーって…。」 九条先生は溜め息混じりに呟いた。 「私…、ちょっとここ空けるけど、  ちゃんと教室に戻りなさいね?」 そろそろ面倒臭くなってきたので、聞こえない振りをして顔を埋めた。 少しすると扉が開く音がして、保健室から人の気配が無くなった。 どうやら、九条先生が退室したようだ。 暫くは起きているつもりだったが、いつもより早起きした所為か…、 程なくして、俺は眠りに落ちていた。
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