M.C.5th

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M.C.5th

午前11時、4階視聴覚室前…。 警察が学校に到着した。 俺は…、刑事に事情を聞かれている。 他に立原、九条先生、ナナちゃん先生。 責任者である校長と教頭も、警察と話をしている。 「君は何故、授業中にあんな所に?」 「その…、保健室で寝てて…、  起きたら…、ホワイトボードに…、  視聴覚室って書いてあったから…。」 困惑して上手く頭が回らず…、思った様に説明出来ない…。 「おい、誰か保健室を見て来てくれ。」 俺に話を聞いていた刑事が、近くにいた他の刑事にそう叫んだ。 「済まない、遅くなった…。」 階下から…、40代くらいだろうか? 貫禄のある、如何にも刑事風の男が現れ、 俺に話を聞いていた刑事にそう言った。 「彼が、第1発見者の生徒だな?」 部下らしき刑事にそう確認すると、その男は俺を凝視する。 「私は警視庁の武藤と言います。  保護者の方を呼んでますので、  校長室に行ってて下さい。」 「お袋が…、来てるのか…。」 「篠宮君、彼を送って来るので、ここはお願いするよ。」 俺は武藤と名乗る刑事に連れられ、お袋の待つ校長室まで歩いた。 扉を開けると…、お袋が座っていた。 お袋は振り返り、俺の姿を確認すると、近付いてきて、強く抱擁した。 「…真実、大丈夫なの?」 「あぁ…、ごめんな、お袋。」 お袋が俺を解放するのを待ち、武藤刑事がお袋の肩を叩いた。 「後で真実君にも話をお聞きします。  それまでは、彼と一緒で構いません。」 「分かった…、ありがとう…。」 武藤刑事は軽く微笑み、戻って行った。 俺は必死に言い訳を考えていた。 死体を見付たのは不可抗力だ。 だがその経緯を問い質されれば、保健室でサボっていたのがバレる…。 そもそも…、授業を受けていれば、死体なんか見付けずに済んだのだ。 「真実…、またサボってたの?」 「えっ…!?いや…!!その…!!」 核心を突かれて,動揺してしまった…。 「朝に言った事は何だったんだか…。」 …少なくとも,怒ってはいない様だ。 俺は、お袋にも事情を説明した。 お袋は何も言わず,話を聞いてくれた。 「成程ね…、状況は理解したよ。」 「ごめん、俺の所為で迷惑掛けて…。」 お袋は首を横に振り、俺の手を取った。 「あなたは何も気にしなくていい…。」 …俺は、一体どうなるのだろうか…?
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