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憂鬱な午後の授業を聞きながら
周りを見渡す、ある生徒は
携帯をいじり
ある生徒は寝ている
勿論真面目に授業を
受けている生徒も居る
そんな中
「ほんに退屈な(本当に退屈ねぇ)」
「授業中だから仕方無いわよ」
「強き敵(かたき)はでぬものか(強い敵でも出ないかな?)」
「うるさいわねぇ、もうちょっとで終るから」
「退屈な、ほんに退屈な…輝奈(てるな)や何かをかしきこと無き?(退屈だなぁ本当に退屈だなぁ…ねぇ輝奈なんか楽しいこと無い?)」
「頼むから黙って…かぐや」
とある女子二人が喋る、ただ(かぐや)と呼ばれた女子は宙を浮いている
しかも誰も、その子を見ていない
見えないその女子は
退屈そうにあくびをする
その最中、先生が
「小野理(このり)うるさいぞ静かにしなさい」
「すみません…」
「叱られけり輝奈(やーい輝奈叱られたぁ)」
「かぐやのせいだからね…」
そんなやりとりをしている内にチャイムは鳴り授業が終わった
身長140の小柄な
体で髪は凄く長い女子、名は
小野理 輝奈
(このりてるな)
この子もユーザーである
ユニットの名は
かぐや姫=(竹取ユニットKAGUYA)
姿は輝奈そっくりである
着物の似合う女性だ
「されとほんに退屈な(けど本当に退屈ね)」「あんたさっきからそればっかね」
学校が終わりグランドを出て
いつもの調子で冷静にかぐやを流す
「妾の応になれた君かな(貴女、妾の対応になれたわね)」
「そりゃ貴女と出会って10ヶ月になるもの……なれるわよ…」
ユーザーには特有の感がある
それを感じた、この感が
働いた時はだいたい
近くにユーザーがいて
ゲームを仕掛けてくる
「ユニットだぁー!!!!」
一人の男性が叫ぶ
それを合図にみんなが
その場から逃げて行く
当たり前だゲームとは言え
これは半分戦争だ
ゲームの巻き添えで今まで
多くの人間が死んでいる
ゲーム開始の方法はユニットが出現すれば開始となる
ただそれに挑むかどうかは
ユーザーの自由だ
でも自分は潰す
そのためにゲーム参加している
「かぐや最近、殺って無かったから潰すわよ!」
「御意!楽し事見とう(わかった!楽しみぃ!!)」
とユニットを
解除しようとした時
他のユニット現れてしまった
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