黒化粧

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黒化粧

ひび割れた 心が 今にも崩れ落ちてきそう 碧の苦痛に 唇を 噛み締めて泣いていた。 一人の夜 夜空の星を数えながら眠りにつく 浅い眠り 不安は 進行形 朝日が眩しくて…苛立つ 重なれない 体は 冷えきって 今にも凍り付いて 死んでいけそう 絡まる 絡まる 絡まる 心模様 腐る 腐る 腐る 肉体の腐敗 月夜に 咲いた 黒化粧 羽ばたく事を忘れた蝶が 私の髪で一休み 真っ黒なリボンのようで綺麗 今宵も一人肩を抱きながら…泣いている。 青い空を 空白 虚無感しかない 私 不器用な指先で 地面に貴方の名前を書いた。 抱かれた 体が 今でも 届かない 貴方を 求めた。 光をなくした心 痛みを抱き締めて今宵も一人… 会いたい 会いたい 会えない 思い。 辛く 痛く 息苦しい 悲現実(カナリア) 痛みに 咲いた 黒化粧 【愛しています】心の底から 不器用な私は 貴方の名前を手首の赤で なぞるだけ 思いを届けたくても 届かない 遠くから私は貴方を見詰めて 深い ため息をこぼす… そんな貴方があの日私を見てくれた。 少し話して貴方の体温に包まれた私 初めて感じた肌の温もりに溺れた私 生暖かい感触 冷えていく体温に 貴方をまた求めてしまう…
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