第八章 『告  白』

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本当に……ここに来られてよかった。 楽しくて親切なアパートや近所の人たち。 皆で作り上げた写真集。 ホテルで大はしゃぎして遊んだこと。 すべて眩しいくらいの思い出になった。 そして……今までずっと抱えていたものを口にすることができた。 樹利は、私が抱え続けた重たい荷物をいとも簡単に軽くしてくれたんだ。 縁がすべてを形成しているなら、 私は本当に、あなたに出会えた縁に感謝している。 「……また泣いてるんですか?」 「そ、そうだよ、だって趣味だもん」 と涙を拭いながら笑顔を見せた可愛に、リオンは吹き出すように笑った。 こうして、フィレンツェ来訪は幕を閉じたのだった。 第八話 【告 白】 TheEND
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