23765人が本棚に入れています
本棚に追加
『樹利、どうしたの?』
『やあ、ミシェル』
この人がミシェルさん。
すごく綺麗な人!
可愛は、ミシェルを見上げて息を呑んだ。
美しい金髪に澄んだ白い肌に、青い瞳が美しく、整った顔立ちながらも、かわいらしさもある女性だった。
まさしくフランス美人って感じ。
呆けたように口を開けている可愛の姿に、ミシェルは眉をひそめた。
『こちらは?』
『妻の可愛だよ』
その言葉に、ミシェルは目を丸くした。
『え?こんな子供と……若い子と結婚したの?』
『あ、あの、私は23歳です』
可愛が慌てて答えると、ミシェルは驚きの表情を見せた。
『23歳?
ごめんなさい……日本人の齢はよく分からないわね』
ミシェルはクスクス笑い、横目で樹利を見た。
『で、夫婦ラブラブな姿を私に見せに来たわけ?あなたって結構、イヤな男ね』
『そんなつもりはないけど……』
『冗談よ、あなたが来たらこの子も喜ぶし嬉しいわ。
今、学校が休みなのに、どこも連れて行ってやれずにいてね』
とミシェルはパリスの頭を撫でた。
最初のコメントを投稿しよう!