第八章 『告  白』

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. やがてスタッフ達がマイクロバスに乗り込んでいく中、可愛はそっと樹利を見上げた。 「ここで、一時お別れだね」 「ああ、気をつけて」 二人が見詰め合っていると、リオンやスタッフ達が窓から顔を出した。 「また、濃厚なキスしてもいいですよ」 「そうそう、私達免疫がついたし」 「ちょっと見たい気もします」 そんな皆に、可愛は耳まで真っ赤になった。 「や、やめてくださいよ、そんな露出趣味はないです」 「それじゃあ、遠慮なく」 ニッと笑って肩に手を乗せた樹利に、可愛は目を丸くした。 「わっ、駄目だよ、みんなの前では」 樹利は優しく微笑んで、額にキスを落とした。 「きゃあん、イイ男の生デコチュー」 まるで映画のワンシーンのような姿に、女性スタッフ達は見惚れてウットリと手を組んだ。 樹利はそっと唇を離して可愛を真っ直ぐに見詰めた。 「あと、三か月。お互いがんばろうな」 「うん、樹利の帰国、楽しみに待ってるね」 二人はしっかりと握手をして、手を振り別れた。
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