第八章 『告  白』

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可愛は皆と共にマイクロバスに乗り込み、窓から樹利を見た。 「なんだか、イタリアの公園に佇む姿が絵になっていますね」 隣でそう漏らしたリオンに、可愛はクスリと笑い、涙目でそっと手を振ると、樹利も笑みを浮かべて片手を上げた。 やがてバスが走り出し、樹利の姿がどんどん小さくなって行った。 「リオン君、私ね……リオン君に感謝してる。 フィレンツェに来られて本当に良かった。 楽しくて、幸せだったよ……」
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