第1話 1年後

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「流香ぁーっ!」 「……?ミツ、そんなに慌ててどうしたの?」 「8時!今時計8時指してる!」 慌てているせいか、充はあまりろれつが回っていない。 「うん、それがどうかした?いつも8時半に出るよね?」 「いやいや!今回は8時半から会議があってそれに出なきゃいけないんだよ!」 「…………嘘」 充の話を聞いて、流香は大変な事態という事に気が付いた。 「えぇーっ!何で言ってくれなかったの!」 「寝る前にちゃんと言ったよ!とにかく早く出ないと間に合わない!」 充は大慌てでカバンなどを取ると、玄関へ向かう。 「行ってきます!」 「待って!」 「?」 しかし、外へ出ようとする充を流香は止めた。 慌てながらも充は振り向くと、流香はエプロンを脱いでいた。 そしてどんどんある動物に変化していく。 流香はハヤブサに変身した。 「乗って!これだったら間に合う!」 「い、良いのか?」 「緊急事態だもん。それに私が原因だし……だから早く乗って!」 「お、おう!」 流香の言葉通り、充は彼女の背中に乗る。 乗った事を確認すると、流香は大空に向かって飛び始めた。
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