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「アシリア五月蝿いぞ。口を動かす暇があるならノルマぐらい終わらせろ」
文句たれつつも上機嫌の由岐
彼女はこういった頭働かせるだけで面倒のない作業は得意だから粛々と働く
どうも山積みになった書類の山を抹殺していくのが楽しくてしかたないらしい
どうも若者らしい情緒に欠けるな彼女は
「そうは言ってもだ。私はお前のように牛馬の如く働けない。その怪物じみた集中力と体力は賞賛ものだが、理解はさっぱりできないな」
「それは端にお前の人間がなっていないだけだろ」
「ほぉ、雇主にむかって吠えるじゃないか」
「なんなら私達が処理したものを全て廃棄しようか?」
「あぁ好きにやってくれ。その代わりに金は頂いていく」
言い負かされ舌打ちをし作業に埋没していく由岐と
半分死んだ眼で虚空を見つめるアシリアさん
これももはや見馴れた風景だ
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