働かざる者食うべからず

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努力を旨として己を研鑽する人種はたびたびこういった天才を嫌う なんの時間をかけず それこそ何かの冗談のようにその能力を手にいれる その全てが受け入れられないのだ それはありしやっかみでもあるし嫉妬ともとれるが 理屈もない心なんて形のないもので嫌う よくある話だ 「………それで、アシリアさんは何が言いたいんです?」 「ようするにだ。私はお前達の本気に興味がでてきたんだよ。いや、お前達というよりもお前だミナカミ。お前の実力を私は知りたい」 怪しげになぶるような 背中から沸き立つ興奮を抑えきれないと彼女は言う お前の牙を魅せろと 私が期待するものを見せろと 彼女は言う
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