働かざる者食うべからず

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目覚めた 視界には白い天井 ふかふかのベットで寝転がるオレ 隣を見るとまだ眠っている由岐 普段は仏頂面の彼女も 寝ているときばかりは穏やかで安らかだ よく天使のような寝顔と赤ん坊を愛でるけど いまの彼女はまさしくそれだ ふむ さきほどまでオレはなんの夢を見ていたのだろうか さっぱり思い出せないが 楽しくて愉しくてしかたがなかった気がする うむ まぁ夢なんて思い出そうとするだけ時間の無駄か せっかく由岐よりも早く目覚めたのだから朝食くらい用意しよう 昨日のカレーが確か残っていたはずだから温め直して食べよう 由岐もオレも食事は単なる栄養摂取だからとやかく言わないはずだ
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