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中央役所から四方にのびる大通りのうち
北門に繋がる路を行く
まだ朝なので開いている店は少ないものの
仕事に向かう人や準備する者達もちらほら見受けられる
そしてやはり由岐は注目の的である
まだこの街に馴染みきれてないので
あの民族衣装きた娘御はなんぞいと
町民の好奇心を朝から刺激していた
そんな眼で見られても当の本人はどこ吹く風
けっして黒ヒラスタンスをやめないその信念に感服すればいいのかどうか
「おはようございます。今日は北門なんですね」
初めてこの街に入った時にオレをシェイクしたおやっさんが北門の番をしていた
おやっさんも旦那とならぶこの街の知人で
たまに由岐に内緒で飲みに行ったりしている
いろいろと良くしてくれる神がかった人格者ですよ
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