働かざる者食うべからず

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おやっさんとの挨拶をすませて待たせてあった馬車に乗り込む ふかふかな座席ではないがまあまあ座り心地は悪くない オレ達が座ったを確認してアシリアさん専門の使用人が馬を進ませる 車輪仕掛けは道端の石ころでガタガタ揺れるもんだから初めは気持ち悪かったもんよ もともと酔いには強いほうだったが さすがに酔った 由岐は全然平気そうだったけど 「淳、さっきの話だけど」 「ん?ガルタの十三姉妹の話か?」 「あぁ、実際に遭遇したらどうするつもりだ」 「どうって、逃げるけど」 「私は殺ってもいいか」 「いやいや、おやっさんの話聞いてた?キリングマシーンなんだって」 「それでもだ、私はこの世界での自分を試したい。アシリアとがダメならいいだろ」 やだもうこのバーサーカー なんで実力試しに殺人集団を選ぶかな
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