働かざる者食うべからず

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デっさんが近づく歌声に必死になって逃げ出そうとする センチ単位で少しずつしか動けないデっさんに 笑う骸骨はますます興奮する ここでなら自分を隠さないですむ なんのしがらみもないこの世界で 終わりない夢廻の中で 私は自由だ 「………ぅ………ぅぁ」 私が敬愛するあるキャラクターは言っていた ツマラナイツマラナイ 人間ナンテツマラナイ 自滅シロ自滅シロ ツマラナイナラ自滅シロ まったくだ つまらない 退屈だ 死んでるみたいだ 私は生きたい 生きてる実感が欲しい だから帰りたくない ここで彼と生きていけるなら 自分を惜しまないで良いのなら こんな素晴らしき日々はない
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