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「―――ん?」
ぎゃあぎゃあ喚くお子様をどう宥めすかすか考えていると
なにやら私達を囲う気配が
人間ではないようですからおそらく魔獣の残党かなにかでしょう
きっちり包囲されているので退避は不可能か
物音一つたてないで囲うところなかなかのハンターだ
「お嬢様、お嬢様」
なにも気づかず今度は拗ねてイジケはじめた嬢ちゃんに声をかける
嬢 ちゃん は 無視 した
こ の 餓 鬼
「嬢ちゃん、魔獣に囲まれてるから、お兄さんがいいよって言うまで動かないでね」
オレマジ紳士
嬢ちゃんは変わらずむくれたままだったがどうやら不穏な空気は感じたようだ
眼は合わせてくれないもののちゃんと頷いた
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