どうしてこうなった ~十三姉妹編~

9/118
前へ
/566ページ
次へ
「―――ん?」 ぎゃあぎゃあ喚くお子様をどう宥めすかすか考えていると なにやら私達を囲う気配が 人間ではないようですからおそらく魔獣の残党かなにかでしょう きっちり包囲されているので退避は不可能か 物音一つたてないで囲うところなかなかのハンターだ 「お嬢様、お嬢様」 なにも気づかず今度は拗ねてイジケはじめた嬢ちゃんに声をかける 嬢 ちゃん は 無視 した   こ の 餓 鬼 「嬢ちゃん、魔獣に囲まれてるから、お兄さんがいいよって言うまで動かないでね」 オレマジ紳士 嬢ちゃんは変わらずむくれたままだったがどうやら不穏な空気は感じたようだ 眼は合わせてくれないもののちゃんと頷いた
/566ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3046人が本棚に入れています
本棚に追加