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「―――ッ!?」
振り返ると高く燃え盛る炎の中から悠然と歩き出る
魔王
肌はおろか服や髪すらまったく燃えていない
炎の熱すらも感じていないかのように
涼やかに由岐は再臨した
悠々とした歩みはまさに魔王の風格
冷静にいまの魔術を解釈しながら現れる姿は
まさに漫画やアニメ
超 絶 羨 ま し い
オレもアレしたい超したい
「………なんで」
「なんで?別に不思議じゃないだろう。お前に使える魔術がどうして私には使えないということになる」
由岐が一歩進むと
嬢ちゃんが一歩下がった
それをみた由岐は鼻で小さくため息をつくと
まるでアニメのワンクールが終わったかのような
虚しさを伴った眼をした
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