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扉を開けたその向こうには
見知らぬ少女が一人
黒髪を肩まで伸ばし、レースのついたカチューシャをつけ
黒髪によく映えるゴスロリ衣装
あ、これやっちまったなぁ
とか視界にその姿が映った瞬間におもったりもしましたが時間というものは巻き戻りません
諦めて視線を会わしましょう
「見知らぬお嬢さんや、如何様かな?」
「妹を返して貰いに来ました。いまなら無条件でことを収めますが」
「それはオレではなく由岐に言ってもらわないとなぁ。決定権は持ってないし」
「ならば女をだしなさい」
「酔いつぶれて寝てる」
「…………」
ゴスロリ少女が呆れたのが手に取るようにわかりました
「ま、とりあえず天井に置いた姉妹の誰かを今すぐにでも殺せるから。ここはそれを見逃す代わりに引いてくれない?」
さっきまではなかった気配がこの部屋を囲っているのがわかりました
要するにピンチパンチポンチです
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