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「なるほど、常人ではないとは聞いていましたがその通りのようですね」
「まさか、オレなんて由岐に比べれば。で、どうする?」
「…………交渉の余地はありません。妹をすぐさま解放しなさい」
「はぁ、やっぱそうなります?ちなみにお嬢さんのお名前は?」
「ツヴァイ、といいます」
次女さんでした
殺気をこうも隠すとはさすが次女といいますか
さっぱりやられましたね
せっかく嘘ついて姉妹を殺せるとか言いましたが
意味はなかったようですね
お恥ずかしい話です
「んじゃ、とりあえず始めます?」
「私はいっこうに構いません」
互いに向かい合って見つめあったのち
互いの拳が互いの防御した腕を殴り付けました
男のオレのほうが威力はあったので
踏ん張りきれず跳んだのはツヴァイさんのほう
壁に激突しそうになるところを巧みに身体を回し
壁を地面に見立てた立方的な歩法でダメージを負わずに済ませた
この人も超人の類いのようです
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