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旦那の顔に徐々に焦りがみえはじめました
大人として、剣士として今まで自己を研鑽し続けてきたにもかかわらず
目の前の少女は自分を容易くあしらうのです
ありえないと心は信じ込もうとするも
長年積み上げてきた剣士の感はその答えを理解したようです
私は勝てない
少女は私を遥かに凌駕している存在だ
三手生き残ったのは彼らが無知だったから
ネタがわれた今なら私なぞ簡単に殺せるのだと
剣士として彼は理解した
みたいな?
「もういいだろう?」
ふいに由岐が口を開きます
それは旦那の心を完全に折る言葉で
私達が完全に悪役になったきっかけだと思います
いや犯罪はダメですよ
絶対ダメです
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