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「やれやれ、とにかく宿を確保できたのは僥倖か。さて、これからどうする?」
旦那とは役所で別れ(脅迫していることを忘れる程に惜しまれたが)
道に迷うことなく寮にたどり着いた
フロントには話が伝わっていたので話らしい話はせずに部屋へと通された
部屋は由岐とのツインルーム
本来ならば別々にされるところを
由岐がいちいち部屋に行くのが面倒くさいという理由で
四苦八苦のすえ許可してもらった
もちろん骨を折ったのはオレである
注文だけして何も手伝わない由岐は鬼畜ですよね
「それを決める前に一つはっきりさせておかなきゃならないことがある」
由岐はベッドにどっかり座り
火のついていない煙草をくわえたままこちらをみる
「淳、お前は元の世界に帰りたいか?」
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