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「こちらでは私達はどうやら普通の人間ではない。それこそ腕っぷしだけで食べていける」
「この街は交易が盛んだ。あの陳列やこの待遇を観る限りよほどのことがないかぎり街が潰れることはないだろう」
「そして学生としての身分も手に入れ、いきなり職探しをしなくてもいい」
「そして私は淳とならこの世界で生きてもいいと思っている」
「さぁ、どうする淳」
一気に捲し立てる由岐
それは焦っているようにも見えるし恐怖しているようにも見える
しかし由岐の言う通り条件はこちらが圧倒的だ
合理的に考えればわざわざ七面倒な世界に戻る必要はないか
「由岐は元の世界に帰りたくないのか?」
その問に由岐は間一髪いれずに答えた
「あぁ、帰りたくない」
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