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「それにその娘の服装。なるほど、ガイが拾ってきたという異国の奴隷とやらは君達か」
「そうですけど、貴女は誰です?」
「私か?私なぞ知ってどうする」
心の底から不思議そうな顔をされた
この人、かなりの変わり者だ
全ての物事を自分の中で完結して他の人間はおいていくタイプ
まさに出会った頃の由岐そっくりだ
「正体不明の人間は嫌いでして。それが実力者なら尚更です」
「正体不明ね。では君にとって私の正体とはなんだ?」
「歳上の女?」
「唐突に現れた剣士?」
「それとも魑魅魍魎の類いか?」
「仮に私がなにを言ったところで納得するしないは君次第だろう」
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