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「御託はいい。淳も私も、訊きたいのはお前が私達になんのようがあるかだけだ」
表情は固いままだが、そこで初めて由岐が口を開いた
銀髪お姉さんも興味深げに由岐を眺める
オレと同じくらいの身長のこの人から見て
やはり由岐は小柄なのでどおしても見下ろす形となり
よけいに双方の表情が際立つ
「用事は特にない。ただ街中をこうも堂々と魔力と闘気を垂れ流しにして歩いている奴を見つけてね。それがあまりにもあからさまだったからついてきただけだよ」
やはり由岐の気配に気付いた人らしい
だとしたらやはりただ者じゃない
ついてきたということは尾行されてたということ
それにもオレ達は気がつかなかったのだ
面倒なのに絡まれたなと
ため息もつきたい心境である
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