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「よし、ではさっそく来て貰おうか。今から飛龍どもを狩ってこなければならないんだ」
満足そうに笑ったあとすぐ踵を返して役所からでていく銀髪お姉さん
由岐はそのあとを黙って追い
オレは受付嬢さんに詫びを一言いれてから追った
銀髪お姉さんは歩きながら仕事の概要を説明していき
オレは実力も確かめずにいきなり戦闘につれていく上司にため息
普段着でなんの装備もしていないのに入社当日に討伐だなんて
労働基準法があれば間違いなく違法だ
組合作って訴えてやる
「―――っと。そう言えば名前を訊いていなかったな。さすがに名無しでは今後呼ぶのが面倒だから教えてくれ」
いまさら感が尋常ではない質問だったが
言い分はもっともだ
「ジュン・ミナカミです」
「………ユキ・トオノ」
「極東の名前か。なるほど。かの島国の人間で珍しいうえに上玉ときた。そりゃ奴隷商人は手に入れたがる」
ずけずけと物言う銀髪お姉さんに逆に清々しさを覚えはじめました
「ではお姉さんの名前は?」
「私か?そうだな。一応部下なんだし、教えてもいいか」
「私はアシリア・パブリチェンコ。性で呼ばれるのは好きじゃないからアシリアとでも呼んでくれ
「それでは行こうか。君達の力の程、見せてもらう」
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