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大地がむき出しの荒野で向かい合う二人
一人は、ホコリで白っぽくなった黒装束をまとい両手剣を正眼に構えている
もう一人は、無手で拳法着をまとい半身になり左手を相手に向け右手の平を頭上に構える
二人に言葉は要らなかった
風が吹き砂が舞う
緊迫感はなくどちらも自然に隙を探る
何故二人は闘うのか
答えるものはない
数時間なのか数秒なのか微動だにしない二人
隙を見つけたのか、しびれを切らしたのか
剣士が剣を右下に構えながら前に出る
拳法家は動かない
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