ハジマリのトキ

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3年になって、また日向とクラスが違った。 すごくすごく残念だけど、今年は日向と付き合える最後のチャンスの年だから全力で頑張る! という意味で、先ほどから新入生の入学式の準備中にも関わらず、日向うぉっちんぐをしてる私。 ...と、隣でぐちぐち言ってる私の友達のゆう。 ゆうとは、2年でクラスが一緒になって、今では親友の座にまで上り詰めた女子! ただ日向の良さがわかってくれないのが残念。 まぁ、ゆうの好きなタイプは変わってるから、好きにはならないと思うけどね。 「なんで咲良(サクラ)は、そこまで日向にこだわるわけ?サクラはかわいいんだから、付き合おうと思えばすぐ彼氏なんかできるじゃん。」 まぁ、確かに今まで告白がなかったわけではない。 一回もオッケーしなかったけど。 「わかってないなー、ゆうは!日向を越えられる男子がいないんだよ!私の男子の基準は、日向より上か下かなんだよ!」 「うわー、世の中の男子諸君!乙です! さて、私らも仕事しまっかー。」 こうやって、また日向を中心とした1年を過ごすんだと思ってた。 でも、もしかしたらこの瞬間から、運命の歯車が回っていたのかもしれない。
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