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「…えーと…。南方高校は…こっち?
んー?」
地図とにらめっこをしている女の子。
パッと見て、初音 ミクみたいな感じ。
蒼い目と、蒼い髪。
不思議なフインキを漂わせる。
この女の子は、松宮 真理亜。
「…でさー。」「…まじー?」
あはは~。
あ、人だっ!!はっ…話しかけないとっ!!
「あっ…あのっ!!み…南方高校はっ!!」
は。と、我に帰る。
そうだ。笑顔笑顔…を忘れずにっ…と。
真理亜は、1日一回は笑顔を見せるように心がけている。
「…み…南方高校の行き方分かんないから一緒に行っていいかなっ?」
笑顔笑顔っ!!
ニコォ…。
「…ひっ、、すっ…すいません!!」
ピュー!!!!
「…あっ…南方高校はーっ!!」
ガーン(|| ゜Д゜)
(…はぁ~…やっぱり、か)
「あ!?このままじゃあ、学校行けないよぅ~っ!!」
ううう~っ!!と、嘆いていると…
キィーっ!!
「…?どーかしました?」ニコー。
誰にも警戒を見せないキラッキラの
笑顔。
「…え…と。み…南方高校の行き方…分かんなくて…。」
つい、ぼそぼそと、話す。
「…へー。新入生かぁ~。じゃあ、俺と一緒だね。新入生かぁ…そっかぁ…。
俺も遅刻だよ。」ニヘヘと笑う。
「…俺、行き方知ってるし、一緒に行こ?」ニコー。
じっ…人生初の一緒に行く!?
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