第2話 恐怖への序曲

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 さて学校に行こう!眠てえ……学校では、多分寝てしまうだろうな……でもいつもの事さ! 今日も睡眠学習だ! その効果は絶大で今まで赤点取った事がない!! でも100点も無いけどな。 今年から就職活動か……何処の業界に就職活動しようかな。 と言っても、今回の大会の結果次第だけど。 もしかすると、全国を飛び回れるかも知れない。 頑張るぜー!! 駄目だったら、仲のいいモバ友のいる所に就職したいよな。 一体初めてモバ友達になった人はどんな顔をしているんだろう。 まあ、向こうは会う気はサラサラ無いだろうけど。 俺だって初めは無かったけど、不思議な夢を見てから会いたくなったんだ。  俺は昔から予知夢を見る。あの夢に出てきたのが、誰だか気になるじゃんか。 「おう! おはようー!」 『おはよう! 今日も元気かね?』 俺の友達の竹下菊正だ。 あだ名は菊正宗。 そう呼ぶと、烈火の如く怒るんだ。 ジーっと、俺の顔を見ている。 「昨日頑張り過ぎたのか? 目にクマが出来てるぞ?」 更に菊正宗が、俺の顔をじっと見つめた。 『俺がテスト勉強する筈が無いでしょ!』 「だよなぁー! いつも教科書と、ノート学校に置きっぱなしだもんなー!」 と言い菊正は充の肩を叩いた。 でも俺はこの時は知らなかったんだ。 今この時も大変な事が起こっている事を。
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