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充と菊正は幸運にも同じクラスだ。充は普段から半分寝ているが、今日は完璧に眠っている。微かな寝息を立てて……スヤスヤ眠っている。
『あー爆睡した!』
授業の終りを告げる15分前に高価な腕時計のアラーム鳴った途端に充は跳ね起きた。
後15分しか授業時間が無いな……全開でノートを取らないと!!
苦手な教科だからな。
必死にノートを取りる表情に遊びは無かった。この顔は好きな人と恐る人が別れる。終え安心していると、その時、充の携帯が光っていた。
メールが来ているみたいだ。
気になったけど、ノートを埋めるのが優先事項だった。
優先順位を決めて行動する。
どっかの偉い人の言葉だ。
常にそれを考えていると、無駄な時間や、無駄な行動をしなくて済むんだ。
授業が終わって昼休みに入って。
メールを見てみる事にした。
受信メール121!?
中身を見て更に驚く事になった。
「どうした? 顔色が悪いぞ? 真っ青だ!」
菊正宗が、心配そうに俺の顔を見ていた。
更に俺の顔が冷たくなって行く。
体温も下がって来て日差しが強い真夏なのに寒くて震えて来た。背中に太陽の光を浴びても気休めにもならない。中庭の広場のベンチで充の背中は小刻みに震えていた。
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