第2話 恐怖への序曲

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 それから俺達はまるで上の空で授業を聞いていた。 目は、黒板ではなく、携帯に向けられていた。 俺達はクラスの一番後ろの席だ。 視力が悪い人に鋭い瞳でお願い(脅し)たら心よく席を譲ってくれた。 質問広場の回答をふざけた回答以外全てを読んでわかったのが。 やはり失踪する前に市販されていないし、神アバすら知らないアバの奴が怪しいらしい。 だが、ソイツに辿り着いた奴がコメントしたら、既にソイツは退会済みだった。 せっかく手がかりを掴みかけていたのに……。 菊正宗の落胆した顔は見たく無かった。
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