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「ふぁー暇だな……他のモバ友達も寝ちゃったし……」
彼女の名前は葛城林檎16歳の高校生。成績は上の下。容姿は可愛いらしいと言えるだろう。部屋にも可愛い小物が沢山ある。
「あ! 👣発見!! 私と同じで、眠れない人がいたんだー!!」
彼女は携帯の無料ゲームが出来るサイトにハマっている。
「👣ありがとうございました。今日は何故だか眠れませんよね! っとさてと……クリエーターの閲覧数を見て来ようかな……増えているかな?」
彼女が寝るのは12時。この年代では早寝と言えるかも知れない。
「あ。さっき👣残してくれた人が小説見てくれたんだ~! 嬉しいて、つい声を出してしまったわ。私ってバカみたいだなぁ」
バカではないが、独り言はよした方がいいだろう。
「あ……返事が来てる! また独り言を言ってしまったし」
【良かったら、友達になってくれませんか?】
変なメールに困惑するも、人付き合いが好きな彼女は嬉しそうだ。
「いきなり友達希望か……さすがに、警戒しちゃうなぁでも、小説を読んでくれたしなぁこの人の友達リストを見てから判断しよう。」
この決断が彼女の人生を狂わせた。
「あ……凄い友達何人いるんだろう? これなら大丈夫だね。こっちから、友達希望を出しちゃおう!! 友達希望をポチっと!」
よせばいいのに。彼女の部屋に異変が起こる。彼女には見えていないが、ベットの横に黒い空間がポッカリと口を開けた。
【ピシ! パシ! ピシ! ピシ!】
ベットの上の天井からラップ音が聞こえる霊の訪れを告げる恐怖の音が。
「え? 何の音!?」
気が付いた時にはもう遅い悪霊は林檎の直ぐ目の前にいた。
【僕の友達になってくれてありがとう!! もう離さないよ……ずっと一緒にいよう!】
彼女には聞こえないが、何かに引きずられるのは理解出来る様だ。
「きゃー!! お母さん助け……」
彼女叫びは黒い空間の中では無力だった。
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