第3話 恐怖の感染

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 何か変な音が聞こえたなぁー。 何か寒気がする。 ……外の風の音かな? しかも体も、熱があるかも知れないし。 寝よっと……何か凄く眠たくなって来たし。 まぶたが、重い10キロくらいあるんじゃないかぁ!? 私は、夢の世界に落ちて行った。 知らない男の子が、私の前に立っていた。 ジャニーズにいそうな顔だ。 私を心配そうに見つめている。 「恥ずかしいから、そんなに見つめないで下さい」 夢なのに、ずいぶんと生々しく照れてしまった。 それでも男の子は、黙って見つめている。 不思議だ。この人といると、とても安心する。 夢の中でも、まぶたが重くなった。 夢の中で眠る事ってあるのかな? 私は、疑問に思ってほっぺを、つねってみた。 痛い!? 夢じゃ無いのか!? 「貴方は誰ですか?」 私は恐る恐る彼に聞いてみた。 幽霊を直接見るのは初めてだった。
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