第3話 恐怖の感染

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 ふう良く寝たし、良く食べたから仕事が余裕で片付いたなぁー! 入浴介助も楽に出来たな~! 力仕事には肉ですなぁー! でも明日は夜勤なのよね……。 夜勤は、事務処理や、ケアプランを立てないといけない。 手早く事務処理の仕事を片付ければ、モバに来て時間を潰したり、何をしていても自由だと言う所に魅力を感じて就職したのよね。 そんな事を考えていたら、家に着いてしまった。 脳の前頭葉の道順を記憶するルート細胞のお陰だ。 いつもお世話になってま~す! 自分の細胞にお礼を言ってみた。 【アリガトウ】 お礼を言われちゃった~! 何か寒気したけど……風邪が治ってないのね!? 今日も早めに寝ましょうかね! でも明日夜勤だしなぁ……合間にモバに行こう。 でも充君がいないから暇だな……。 【充ヨリ僕がイルよ】 また、私のルート細胞君が話している。 何か今日は暑いのに、寒気がするな鳥肌まで立って来たみたい。 これなら、今夜の熱帯夜は快適に過ごせるなぁー! 【タップリ楽しもう】 ルート細胞君五月蝿! 少し黙っていなさい! しつこいので、イラッと来て怒鳴ってしまった。 【酷いよ……誉めてクレタノにユルサナイ】 妙な気配が私の頭からするやはり、ルート細胞君が話してるの? 精神を病んで幻聴が聞こえているのかな? 夜勤明けに病院に行って来よう。 眠れ無いのは、鬱病の初期症状だから。 まあ……前に行った時は全く健全な精神で、ましてやストレスに強いと言われたけど。
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